日本海軍防護巡洋艦　吉野

日本海軍防護巡洋艦　吉野
本艦は日清戦争間近い1893年にイギリスで建造された防護巡洋艦で、18ノットで一流と言われる時代に最高速力23ノットを叩き出した当時の世界最速巡洋艦です。
　イギリスのアームストロング社で建造され、日本に回航される際に秋山真之が航海士を務めています。

排水量常備：4,216t
全長 109.73m（垂線間長）全幅 14.17m 吃水 5.18m
機関蒸気レシプロ2基 15,900hp 最大速 23.0kt
航続距離 10ktで4,000浬
兵員 360名
兵装 15.2cm単装砲4門 12cm単装砲8門 47mm単装砲22門 35.6cm水上魚雷発射管5門

その回航時期が日清戦争開戦日を決める要素になったと言われるほど、当時の海軍に絶大な期待を寄せられた艦でした。

日清戦争においては浪速、高千穂、秋津洲などの快速巡洋艦ばかりで編成された第一遊撃隊の旗艦を務め、「ミスター単縦陣」の異名を持つ坪井航三提督の将旗を掲げました。

豊島沖海戦や黄海海戦では坪井提督の指揮のもと獅子奮迅の活躍をし、戦史にその名を刻んだ武勲艦です。
　しかし、その最後はあっけなく、後の日露戦争において濃霧の中装甲巡洋艦春日に衝突され、艦長以下三百余名を乗せたまま沈没しました。

製作・衛