ヴァイキング ロングシップ
 
エレール 1/180
ロングシップは、主にスカンジナビアのバイキングとサクソン人によって、ヨーロッパ中世に海岸や内陸の
集落を襲うために用いられた船である。
ロングシップは、遠距離の航海を要する貿易・商売にも、またアイスランドやグリーンランド、さらに遠くまで
の探検航海にも用いられた。ロングシップの形状は数世紀を経て改良され続けており、9世紀まで発展を遂
げた。ノルウェーでは、伝統的なロングシップが13世紀まで利用され、その特徴や外観は20世紀初頭まで
西ノルウェーの造船技術に影響を残した。
Wikipediaより

ヴァイキングと言うと世代柄、洋食の食べ放題と言う思いが強すぎるのですが、この命名は帝国ホテルの
支配人が北欧の食べ放題料理「スモーガスボード」を自分のホテルで始める時に、社内公募でつのった
名称だということです。
食べ盛りのころは室蘭でもやっている所があり大層憧れたものですが、絶対に元が取れないという両親
の意見で、ついぞ行ったことはありませんでした。
(その後・・・社会人になって営業職になったため・・・もううんざりになってます)

こちらのキットはシュガー長官のお宅へ行った際に頂いたものなのですが・・・・
箱の裏を見たらkudopapa@副長よりの頂き物とメモが???!
かつて長官に譲ったとは・・・どうしても思い出せませんでしたけど…。
まぁキットは天下の回りものとも言うので!
部品点数と構成はいたってシンプル。
船体左右と甲板、マスト、帆、オールくらいなものですが、流石のエレール、モールド等はなかなかの
ものです。
しかし・・・・地が真っ黒と言うのは厳しいものがありますねぇ。
古いキットは一般人が購入して、無塗装でも雰囲気を味わえるようにとのメーカー側の配慮だったので
しょうが、現在のモデラーの眼から見ると迷惑以外の何物でもないですね・・・・。
とりあえず船体を接着。濃い茶色で甲板も下塗りをします。
甲板、船体の板目は凹彫りにはなっていますが、なにか非常にだるい線なので、やはり筋彫りを
し直しです。(いにしえのマッチボックス、運河彫を思い出しました)
同系色を4種くらい作って塗り分け。
舷側の盾のみ明るいグレーで下塗りしておきます。
塗り分けた甲板。
こちらは船体より少し明るめに塗り分けました。
なにかヴァイキング船と言うと、この黒に近い茶系のイメージが強いのですが、これのモデルになった
オーゼベリー出土のドラッカー・オーゼベルグは泥炭地に埋まっていたための着色なのではないかと
推測するのですが、いかがなものでしょうかね。
(まさか・・・漆塗り?)
 
盾を面相筆でチマチマ塗り分け。
今回は黒墨と茶墨を何回も塗ったり拭いたりして色調を作りこみ。
形的にはあっという間に出来てますねぇ。
帆を装着、簡単なリギングで完成です。
帆の文様はパーツの帆(超分厚い!)にモールドされていたもので、なかなかに良いデザイン
でしたが、立体形でスキャンができず、カメラで写してPCのフォトショで修正、ドローイングで製作。
帆も真っ黒にしろとの箱絵のプラッシャーに負けて、真っ黒にしましたが・・・あまりにのっぺりして
いたので、濃いグレーの紙をあちこちにあてがって補修された感じにしてみました。

甲板上の馬頭(龍頭?)付きのクロスした柱は、テントを張る支柱なのかなと思います。
吹き荒れる北海や北大西洋を露天甲板で漕いでたら・・・速攻で全員凍死間違いないですよね。

 
今回は洋上ディオラマにしませんでしたので、下のフォトスタンドにはそれっぽい昔の北欧地図を入れて
置物っぽくしてみました。
板目等、結構だるい感じのモールドなのですが、船首部の文様などはいきなりグレードアップした様な
美しいディティールになるのは、流石芸術の国、おフランスってな感じです。

 
この時代も帆の艤装にはあちこち滑車を使っているものと思いますが、今回はこんな感じで・・・ちと
やっつけかなぁ。
製作日数16日くらいで、なんか模型を作っているというより民芸品を削っている様な感じでしたね(笑)

 製作 kudopapa@副長
 
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