日本海軍巡洋艦 筑紫
筑紫は、大日本帝国海軍の巡洋艦で、日本海軍初の帆走設備を全廃した艦である。
元はチリ海軍が発注した3隻の巡洋艦の内の1隻、「アルトゥーロ・プラット(Arturo Plat)」である。清国海軍の超勇級防護巡洋艦「揚威」と「超勇」の2隻は同型の姉妹艦である。
イギリス、ニューカッスルのアームストロング社エルジック工場で起工された。設計はサー・エドワード・リードにより行われた。レンデル式砲艦と防護巡洋艦の過渡的な艦であった。
南米の太平洋戦争での勝利が見えたことなどから、建造途中で契約が解除された。
その後も工事が続けられ竣工したものを、日本海軍が1883年6月16日に購入した。日清戦争、日露戦争などに参加したが、1906年雑役船に編入され、1911年に廃船となり売却された。

wikipediaより
このキットは2011年に製造元の中国青島のSモデルさんから、はるばる海外宅配便でお送りいただいたものです。
原版は清国北洋海軍 巡洋艦 超勇&揚威(二隻入)となっておりましたが、同型艦である日本海軍の「筑紫」として製作してみました。
キットは精密の一語に尽きる凄まじい出来で、手摺、シュラウド等のエッチングや金属製の主砲砲身が入っていて1890円と言うなんとまぁ・・・破格のお値段です。
(日本的にはかなり・・・マイナーな艦では有りますが・・・)

前甲板と船体との合わせにじゃっかんの隙間が出ますが、パテるまでもなく接着剤の流し込みで充分に埋まります。
前甲板に鋼板の筋を入れた他はさほど手を入れたところは有りません。
ただ・・・全長が7cmくらいの超小型モデルなので、組み立て塗装には細心の注意が必要となりますね。
シュラウドのエッチングはこの時代独特のディテールアップには大変嬉しいものです。
キットのマストもなかなか良い出来でしたが、後からの張り線のことを考えてFRP棒に換装しました。
で、2013年末の今回、単艦で保存していたものをヴィネット仕立てで完成させました。
台はやはり100均のフォトスタンドを利用。
青島の海面シートを利用しましたが、あまりにも透明感が高かったので、今回は表面に薄く溶いたカラーを塗布しています。
波はウォーター・エフェクトを使用。
砲撃の水柱はプラ棒に少し乾いたウォーター・エフェクトを少しずつ塗りつけて作成。
NHKドラマ「坂の上の雲」の威海衛の戦いをイメージしてみましたが、本当であれば艦の塗装は軍艦色一色ですね。


製作:kudopapa@副長
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