アメリカ合衆国海軍 USS 戦艦 テキサス
戦艦テキサス
メインとほぼ同時期に作られた、米戦艦黎明期の一隻です。
本艦は建造当時既に時代遅れとなりつつあった中央砲塔艦で、艦中央にシタデルに囲われた主砲塔を梯形配置にしています。
これは、機帆走艦全盛の時代に帆走設備と主砲塔を同居させるために考案された方式で、竣工当時から帆走設備を持たない本艦では、あまり意味のない構造に思われます。
英仏などの造艦先進国の水準からするとかなり見劣りのする存在でしたが、後の米戦艦の基礎を築いた存在として忘れることのできない艦でもあります。
米海軍は米西戦争において、サンチャゴ港の封鎖に持てる戦艦戦力の全てを注ぎ込みましたが、本艦はその中で最も古い戦艦となります。
もっとも、まだ戦艦戦力の整備を始めて日の浅い米海軍では、戦艦は本艦を含めても5隻しか存在せず、旧式の本艦でさえ艦齢3年に満たない状態でした。
本艦はサンチャゴ沖海戦においても果敢にスペイン艦隊を追撃し、装甲巡クリストバル・コロンなどと砲火を交えています。
製作・衛
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