ロシア帝国海軍 砲艦コレーツ
ロシア帝国海軍 太平洋艦隊 砲艦 コレーツ
砲艦「コレーツ」は1886年にベルグサンド/ストクホルム造船所で建造された帝政ロシア海軍の航洋砲艦で、艦銘は「高麗」を意味し、同型艦「マンジール」(こちらは「満州」を意味する。)と共に極東に回航され、第1太平洋艦隊に配属されました。
日露両国の国交が断絶された直後の1904年(明治37年)2月8日、僚艦「ワリヤーグ」と共に仁川港に投錨中、帝国陸軍先遣隊1個師団の上陸支援を行なった瓜生外吉少将率いる第1艦隊第4戦隊に港外に退去を命じられました。
沖合いで待つ巡洋艦「浅間」以下6隻の巡洋艦艦隊と砲火を交えるが、所詮は多勢に無勢、到底太刀打ちできず「ワリヤーグ」共々損傷しながら一旦港内に逃げ込みました。
しかし「コレーツ」は日本海軍の水雷艇の放った魚雷が命中し、浸水がひどくやむなく自ら火薬庫に火を放ち爆沈し18年の生涯を閉じました。

製作・国親父座郎
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