日本海軍 巡洋艦 厳島
日本海軍 巡洋艦 厳島

日清戦争及び日露戦争で活躍した旧日本海軍の軍艦である。軍艦種別は防護巡洋艦、のちに二等巡洋艦。「三景艦」と呼ばれた松島型防護巡洋艦の二番艦である。
清国が保有していた戦艦「鎮遠」と「定遠」の2隻に対抗する軍艦として建造された。
主砲であるカネー社製32cm(38口径)単装砲は、松島と違い前部甲板に据え付けられたため、艦形としては収まりがよい。また、副砲以下の装備についても若干相違がある。

日露戦争では第三艦隊旗艦として活躍し、日本海海戦においてバルチック艦隊発見を受電して急行、その後バルチック艦隊と並走して東郷平八郎司令長官に向け、正確な位置、隊形、針路などを詳細に通報し、海戦の前座を見事に務めた。
なお、松島型二番艦とするのが普通であるが、松島より先に起工、竣工しているため、厳島型と呼ばれることもある。

明治21年(1888年)1月7日 フランス 地中海鉄工造船所で起工
明治22年(1889年)7月18日 進水式
明治24年(1891年)9月3日 竣工、回航
明治27年(1894年)8月1日 日清戦争開戦、連合艦隊本隊所属
明治27年(1894年)9月17日 黄海海戦
明治28年(1895年)2月 威海衛攻撃終了、清国降伏
明治31年(1898年)3月21日 二等巡洋艦
明治37年(1904年)2月10日 日露戦争開戦、第三艦隊旗艦
明治38年(1905年)5月27、28日 日本海海戦
排水量 基準:4,217トン 全長 89.9m 全幅 15.6m 吃水 6.4m
機関 2軸レシプロ蒸気機関 円罐6基 5,400馬力 最大速 16.0ノット
乗員 360名 兵装 32cm砲1門 12cm砲11門 47mm砲5門 35.6cm魚雷発射管4門

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
製作・シュガー長官
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