アメリカ合衆国海軍 USS BB-4 米戦艦アイオワ
戦艦アイオワ
本艦は前級インディアナ級の改良型として1897年に竣工した戦艦で、米海軍初の航洋型戦艦です。
インディアナ級の欠点だった航洋性を改善するため、長船首楼型の船体を採用して乾舷を確保しています。
それに伴い重心が上昇するのを避けるためタンブルフォーム船体として、同時に主砲を前級の13インチ砲から12インチ砲に小型化しています。
前級に比べると砲力が低下したことになりますが、当時の世界標準が12インチ砲であったため、大きな問題とはされませんでした。
本艦には「ミリタリーマスト」「砲塔化された副砲」「タンブルフォーム」が採用されており、多分にフランス艦の影響を受けているようようです。
全体的に前級より洗練された艦となっていますが、量産はされず、同型艦はありません。
本艦は米西戦争当時の最新鋭戦艦であり、その活躍を期待されましたが、サンチャゴ沖海戦においては突然のスペイン艦隊の封鎖突破に出遅れてしまい、僚艦オレゴンに比べると戦果に恵まれませんでした。

晩年は無線操縦の標的艦に改造され、1923年に14インチ砲一斉射撃の標的となって沈没しています。
製作・衛
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