ドイツ海軍　UボートXXVIIA型　Hecht

2人乗り小型潜航艇。13馬力電気駆動モーターを搭載し、水中時速3ノットで79カイリ、6ノットで42カイリ航行可能で、最大潜水深度は56ｍだった。 潜行時の操艦性が劣悪で、実戦には投入されず、もっぱら乗員訓練用潜航艇として使用された。 終戦までに53隻が製造された。 　　諸元　全長　　　　　１０．３９ｍ　　　 　　　　　　全幅　　　　　　１．７０ｍ 　　　　　　排水量　 　　 １２．７t 　　　　　　最大速度　　　５．７／６．０ノット 　　　　　　武装　　　　　５３３mm魚雷×1

キットは、HPモデル　1/72。 レジン製の艇体と小物部品だけという構成で、魚雷はフィンまでばらばら。 魚雷ぐらい一発で抜いて欲しかった。 部品の取り付け位置の印は付いてない。艇体の全長が短く、尾部および艇体前半下面の形状が誤っていたので修正した。 ハッチ後方から潜望鏡までの部分がムクだったので、削り取って、プラ板で修正した。 金属テープを細く切って貼り付けプラサフで固めて溶接跡を表現した。 潜望鏡、艇体上面のフック類は真鍮で自作。

半球状のプレキシガラスはレベル1/144 B29のジャンクパーツ（約４０年前の代物）。 G7e魚雷はそれらしく見えるようモールドを追加し、大きすぎるフィンを削り取ってプラ板で自作、スクリューはキットのブレードを小さく削って取り付けた。 所詮は訓練用、あまり海水に漬かってなかったのだろうけど、のっぺりとした船体と相まって模型映えがしないので、ウェザリングはきつめにした。