ドイツ海軍 水上機  ブローム・ウント・フォス Ha139
Ha139はルフトハンザ・ドイツ航空が大西洋横断航路用の郵便、旅客機として発注した機体である。
ディーゼルエンジン四発の全金属製で、鉛筆のように細い胴体に逆ガル式主翼を組み合わせ、その屈折部の下面にフロートを配置するという奇抜な設計であった。
1937〜38年にかけて3機の原型機が作られ、大西洋で性能テストが行われたが、安定性にやや難があったものの、性能はほぼ要求を満たしたため、南大西洋航路に就航した。
しかし、ほどなくして第二次世界大戦が勃発したため、民間機としての活動は不可能となり、ドイツ空軍に徴用され、磁気機雷処理機などに改造されて使用された。

   諸元 全長     19.50m   
       全幅     27.00m
       最大重量   17500Kg
       最大速度   315km/h


キットは、エアモデル 1/72。バキュームモデルとしては古い時代の標準的キットである。
パテとプラバンの塊になってしまった。
アウトライン上の欠点はエンジンナセルの位置が高いこと、垂直尾翼の形が間違っていること、フロート支柱が短いこと。
作っては、資料が見つかるたびに壊して作り直すの繰り返しで大変苦労した。


とても磁気機雷処理機にする元気が無かったので、ルフトハンザのNordstern(V3)で妥協した。
塗装は時期によってバリエーションがある様で、写真で判別できる範囲で推定。
完成してみれば優雅で美しい機体で、結構満足。
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