ドイツ帝国海軍 軽巡洋艦エムデン インド洋通商破壊戦 (SMS Emden 1914)


1/350 ドイツレベル 偽装4本煙突改造

キットは1/350 ドイツレベル。
エッチングはゴールド メダルエムデン・ドレスデン1/350を使用。
船体のラインはラインチゼルで彫り直し。
キットはドレスデンと共用になっているため、艦底後部が別部品になっている。(ドレスデンは3軸)
結構な隙間が出るのでパテとペーパーは欠かせない。
前後のマスト&ヤードは張り線による変形を防ぐため、釣用の浮きに使用するFRP棒にて製作。
ヘラブナ釣り用品専門店、もしくは大型釣具店での取り扱い有り。6種類ほどの径があるので、大体の模型に適合する。
かなりの硬度が有るので、少しくらいの張力には充分耐え、金属と違い瞬間接着剤にてガッチリ固定されるので、半田付け等の作業も必要としない。
またサンドペーパーで削る事もたやすく、テーパーの付いた形状の再現にも非常に便利。
このキットの最大の問題がスクリューシャフトの角度。
もっと船体に水平に近い角度になると思われるが、キットのまま組むと写真のようにかなり下向きの角度になってしまう。
修整するには船体のシャフトの付け根からの加工が必要になる。またシャフトの長さやスクリューの大きさも変わってくるものと思われる。
(自分は船体の塗装、加工がすんでから気が付き、あきらめた)

艦尾のスクリューガードは写真を見るところ、真ん中の棒だけが金属で、左右の固定具はロープの展張によるものと思われる。
(自分は見栄えを優先して真鍮線にて作製・・・ちなみに航海時はたたんでいる模様)
張り線の船体側の固定は、鉄道模型にて取り扱っている「割りピン」を使用。
0.4mm〜0.5mm程度のピンバイスで穴を開け、割りピンにゼリー状瞬間接着剤をつけて差込み固定する。
今回は頭以外埋め込んであるが、軸の長い割りピンを使う事により少し軸も露出させ、ターンバックルの表現にもなる。
一番煙突に見えるのは英国巡洋艦との誤認を誘うためのダミー煙突。
キットの煙突からレジンにて複製、加工。
ダミー煙突の形状は木や金属で煙突状の枠を作り、まわりにキャンバス等の布地をかぶせてマストから吊るした提灯状のもの。
「三脚檣」志郎様のアドバイスによる)

艦載艇は側面のモールドが全く無いので、ナイフで木張状に筋を入れてある。
木甲板部は板の継ぎ目が凸モールドになっているので、サンドペーパーで軽く削り、デザインナイフで筋彫り。
塗装はタンを全面に塗った後、3色ほどで塗り分け。
黒で墨入れをした後茶系のエナメルでウォッシング。
リノリュウム部の塗装は想像・・・(エムデン市博物館に展示してある模型の塗装から類推)
艦橋の窓は、デカールを使用するため前面のモールドが無い。
(そのわりには左右の窓のモールドが有るため、デカールを張るのに邪魔になる。自分はデカールを使わず、マスキングで塗装)
主砲の105mm砲のカバーは無垢部品となっているため、後ろ部分を切り抜いて砲身と砲尾を作製。
艦橋のウイングデッキ下部に支柱を追加。
張り線は釣り用ナイロンテグス0.8〜0.6〜0.4〜0.3〜0.175号を使用。
塗装はMr.COLOR 全筆塗り。墨入れ、ウォッシング、TAMIYAエナメルカラー 
TAMIYAウェザリングマスター使用。

製作:kudopapa@副長
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