大英帝国海軍 戦艦ロイヤル・サブリン (HMS Royal Sovereign) 1/500

ロイヤル・サブリン (HMS Royal Sovereign) は、イギリス海軍の戦艦。リヴェンジ級の1隻。
本艦は1913年度海軍整備計画でポールマス海軍工廠で1914年1月15日起工。1915年4月29日進水。
1916年4月18日竣工、同年5月に就役し本国艦隊(グランド・フリート)に所属したが、ユトランド沖海戦時には機関故障で参加する事が出来なかった。

第二次世界大戦が開始された時に本国艦隊の艦隊司令長官フォーブス司令の貴下第二戦隊に所属していたが、本国艦隊から高速なフッドやレパルスが引き抜かれてドイツ海軍の通商破壊艦の捜索に就いている時も、低速な本艦は主だった活動はなかった。
1940年中頃に本艦は地中海艦隊に編入された。
7月7日からMA5作戦に参加。作戦中の7月9日にカラブリア沖海戦に参加したが、本艦の低速は決定的な戦いに間に合わないばかりか僚艦マレーヤの優速も殺し、イタリア海軍の戦艦コンテ・ディ・カブールとジュリオ・チェザーレとの戦いに参加できなかった。
その後一時レパルス、POW亡き後の英国東洋艦隊に所属したが、大規模な近代化改装を受けられなかったために日本海軍の擁する空母機動部隊に対して対抗できない時代遅れな戦力となってしまった。
その後、本艦は1942年から1943年の間にアメリカで整備を受けた以外はこれといった活動はしていない。
1944年連合軍は本艦を貸与艦としてソ連へ引き渡す事とし、ソ連政府がそれに合意したためソ連海軍へ移籍され戦艦「アルハンゲリスク」として就役した。
しかし、アルハンゲリスクは大戦終了まで泊地のムルマンスクを出ず、不活発なまま終戦を迎えた。
1949年本艦はイギリス海軍に返還されたが、イギリス海軍では本艦のような旧式艦は既に必要としておらず、本艦は1949年5月18日に解体業者に引き渡された。
Wikipediaより
 排水量 基準:29,150トン 満載:33,500トン 全長 189.3 m 全幅 31.0 m 最大速力 21.5〜21.9ノット
航続性能 10ノット/4,200海里

乗員 1,009名
兵装 竣工時:
Mark1 38.1cm(42口径)連装砲4基 MarkXII 15.2cm(45口径)単装速射砲14基 Mark II 7.62cm(40口径)単装高角砲2基 オチキス 4.7cm(43口径)単装機砲4基 53.3cm水中魚雷発射管単装4門 
 と・・・・まぁ、輝かしい戦歴が一つもない戦艦ですが、そのおかげで致命傷も受けず第二次世界大戦も生き延びることができた幸運な戦艦かもしれません。
地中海やアフリカ沖、ソヴィエトに貸与される際の船団護衛では、その低速はあまり障害にはならず、帰って輸送船団から戦艦が守ってくれるという大きな安心感を与えたとも言われていますね。
いくら低速とはいってもその38cm8門の主砲の威力は並大抵のものではなく、巡洋戦艦には無い強固な装甲ではとても重巡、軽巡、駆逐艦では相手にならず、船団護衛としては打ってつけの艦だったかと思います。
(異常な贅沢ではありますけどね・・・)
このキットは今をさかのぼること5年ほど前にシュガー長官より頂き(押し付けられ?)、形状が面白くて作り始めたキットです。
手元に来た時はエースタンエキスプレスの製品だったかと思いますが、今はアークスモデルとかいう所から出ているようです。
元は何でしょうね?お定まりのフロッグ何かだったのでしょうかね。
キットに表現された兵装などから見るとかろうじて第二次大戦中の感じですが・・・・、艦橋なんかの形状を見るともうなんだか正体不明の戦艦です。
作り始めてみたのはいいのですが、副砲あたりの合わせは物凄い状態で、隙間と言うよりは被弾箇所みたいな造作でした。
細かいところもすべていい加減で・・・恐らく船体形状や寸法も非常に怪しい感じでしたが、こんなのまともに作った人の話も聞いたことが無かったので、そのままスルーで製作続行。煙突は竣工時に見えるように手を入れたり、グチャグチャだった甲板の板目もペーパーでならした後筋彫りなんて努力もしてみました。
しかし!艦橋の組み立てで挫折・・・・。
なにか一本棒のアイスキャンディーみたいな超いい加減な部品に、心底嫌気がさして製作中断!
自分には珍しくそのままお蔵入りになってしまいました。

 それがどうして製作を再開したかと言うと・・・・2,014年の静岡ホビィーショー参加でした。
ここでどこぞのクラブさんがこのキットを・・・実に素直に素組状態で完成展示。(丁寧なつくりではありました)
作っていて嫌気がさしたあそこも、ここも、完成して展示されていると、なんか・・・そんなに酷いって感じもせず、あれ〜ってな
思いでしたので、帰宅してから押し入れをあさって未完箱から救出。
(途中、引っ越しなんかもしていたので一時行方不明になってました)
 
問題の艦橋もできる範囲で手を入れ、とにもかくにも完成を目指しての製作再開でした。
遺跡艦船キットにありがちな脅威の厚さのブルワーク等はできるだけ薄く削ったり、EPの手摺に取り換えたりしながらの製作。
にしても・・・今見ても・・・かなり変なのはどうしようもありませんね。
後部マストは全新造で、FRP棒と真鍮線、プラ板で作製。
リギングは釣糸で、信号索はパンストをほぐした繊維でやってます。
しかし・・・1/700よりもディティールが落ちるのは・・・・製作者としてホント恥ずかしい限りです。
 
 
製作:kudopapa@副長
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