Greek Galleys
古代ギリシアの軍船
 
イマイ・IMAI SAILING SHIP SERIES3・ギリシアの軍船・ノンスケール
2002年に営業を終了したイマイのプラ帆船シリーズの一つです。
イマイは日本丸やゴルヒフォック等の1/350近代帆船シリーズが有名でしたが、この歴史シリーズの帆船も
なかなかに良い製品でした。
今回はミニ帆船ディオラマの続きと言うことで製作をしてみました。
箱と内容です。
ビニール袋にドシャっと入ったエアフィックスやエレールのシリーズに比べると、きちんとランナーに組み込まれた
普通?のキットですね。
モールドはちょっとボヤッとした感じですが、木造なのでこんな感じでもよいのかと思います。
が、しかし、肝心の船体、甲板の板目モールドが凸彫なので、仕方なくすべてペーパーで削り落とします。
鉛筆で板目を書き込み、ナイフとラインチゼルで板目を彫っていきます。
ただ、地が白っぽいので彫った部分が解らなくなってしまうので、すぐに黒墨を入れて目立つように。
船体と甲板、側面の張り出しを組み立て。
船体の張り合わせは甲板の幅と微妙に合わず、あちこち少しずつ削って汲み上げました。
(ちょいコツが必要な感じですね~)
全体の塗装。
今回は白木の無塗装っぽく仕上げてみたかったので、全体をタンで塗装。
その後茶系の墨で何回か塗ってはふき取りを繰り返し、最後に薄くした墨を板目に塗り分けて仕上げ。

オールをセット。
サラミスの海戦では三段櫂の大型高速船が有名で、ヘロドトスの「歴史」にも勝因の一つに挙げられていますが、
こちらは一段櫂なので、今でいえば小型の駆逐艦と言う所でしょうか。
船首部。
この時代でも衝角はすでに青銅などの金属カバーが付いたものが多かったようですが、キットは木材を束ねた仕様
になっています。
マストはいつものFRP棒で製作。
マストの左右二つの補強材は、ネットで検索した「古代ギリシアの絵画」!から真似してみました。
帆はやはり紙を使い、今回は上で折り返して二枚合わせにして透けるのを防止しました。

完成です。
コンパクトでかわいい感じのキットですね。
左舷前方から。
至近距離でこんなのが突っ込んで来たら怖いですね(笑!)
全体を白木仕上げにしたついでに、台まで筋彫って木製みたいに・・・・。
前方からです。
帆の文様はギリシア軍のヘルメットをモチーフに創作です。(無いですよ~こんなの)
舷側の盾は軽いモールドが彫ってあったので、何色かで塗り分けしています。
船首と船尾の舷側の板は合わせるのにかなり苦労します。
パチッと合う所と全然合わないところがある妙なキットですね、これ。
リギングはミシン糸を使用。
張った後塗料を塗って固めています。
 
飛び道具が無かったので、これもやはり絵画を参考に投石器を作製。
この時代軍船に乗せていたかは不明ですが、まぁお遊びと言うことで。
 
 こちらも飛び道具の石弓。
これはほとんど想像での産物です。
 昔作っていた同シリーズのローマの軍船が襲撃!!
映画ベンハーの海戦シーンを思い出しますね。
こうなるとフィギュアを載せてみたくなります。
 
製作 kudopapa@副長 
 無限蒸気艦 模型工廠に戻る
inserted by FC2 system